イギリス旅行(8日目)

「英単語の語源図鑑」著者の清水建二です。イギリス旅行8日目はバーミンガムからウェールズの世界遺産・ポントカサステの水道橋です。ここは全長300メートル、高さ38メートルの水道橋で、産業革命時の1805年に建設され、石炭を運ぶためのナローボートは今でも観光客用に往復運航されています。この場所にたどり着くには一苦労でした。ガイドブック(地球の歩き方)では、バーミンガムからの行き方は列車でレクサム駅まで行き、そこから5番バスに乗って約30分とありましたが、グーグルで調べたところ、もっと早く着くルートが出ていたので、それに従うことに。まずは、バーミンガムからシュルーズベリーまで行き、そこで乗り換えて、Ruabon(ルーエイボンと読みます)で下車し、そこからRailway StationーOld Stationとあり、そこから徒歩で19分とありました。前日に窓口で予約席を取ろうしましたが、予約が取れない列車ということで飛び込みでした。発車前のアナウンスによると、前の4両はルーエイボン駅まで行くのですが、後ろの4両はシュルーズベリー駅止まりということで前の車両に乗ろうとしましたが、すでに混雑状態。空席を見つけようと思えばできたのですが、面倒なので後ろのガラガラの席に座り、シュルーズベリー駅で乗り換えることに決めました。しかし、乗り換えてみると、列車は超満員状態で、30分も立って身動きも取れない状態でルーエイボンに行く羽目になりました。乗客の多くの人たちは世界遺産のポントカサステに行くのだろうと思っていたのですが、ルーエイボン駅で降りる人はほんの数人。あれ?なんか変だな、と思いながら、乗り換えの列車を探したが、そんな列車はどこにもない。近くに駅があるのかと思えばどこにもない。Railway Stationがあるはずなのに、それらしきものはない。きっとグーグルの指示が間違っているに違いないと思い、シュルーズベリー駅に戻って、ガイドブックにあったレクサム駅経由で行こうと決心。しかし、上りの列車が来るまであと1時間以上もある。どうしようと途方に暮れていた時、駅前にたむろしていた若いイギリス人のお兄さんたちに、水道橋への行き方を知っているかと尋ねたところ、どうやらわからない様子。するとちょうどその時、バスが到着。若者の1人がバスのドライバーさんに聞くと、なんと、そのバスが水道橋行きだったのです。あとからわかったのですが、グーグルに出ていたRailway Stationとはバス停の名前だったのです。

早速、バスの乗車の際に、運賃を払おうとすると、「ただ」だと言う。え?なんでただ????と思いながら、5~6分もしないうちに、前に座っていた若いイギリス人男性が、水道橋の駅に着きましたよ、と教えてくれました。そこから15分ほど歩くと、それらしき場所に到着。到着後、ナローボートの遊覧船は1時間の1本しか出ていないことが判明。次の便は13時。あと20分しかないが、チケット売り場がどこにあるかよくわからない。いろいろ探し回った末、とうとうチケット売り場を発見したのがちょうど13時。売り場は売店をカフェになっていて切符を買いたくても係員は他の客たちの相手をしているようで買えない。その客たちには申し訳ないと思ったけれど、大きな声を出して、13時出発のボートのチケットをお願いすると、ちょうどタイミング良く、女性の船頭さんと思われる人が来てくれて何とか間に合うことができた。席もちょうど2人分だけ空いていました。

ウェールズの世界遺産ポントカサステ

チケット売り場はこのずっと手前にあります

水路は非常に細く、一方通行です。300メートルほどの長さの水路を往復30分という話でしたが、25分はゆうに過ぎているのに、ボートはいっこうに戻る気配を見せない。この調子だと、1時間近くかかってしまうのでは?と思っているといつの間にか元の場所に戻っていることに気が付く。いつUターンしたのかわからない。あんな狭い水路のどこでUターンできたのだろう?妻も私も不思議で狐につままれているような感じでした。

もう2時近くになっていたので、帰りのバス停の近くにあったカフェで軽食を取ったあと、グーグルに従ってバス停まで。

ポントカサステ近くのバス停の時刻表

14時47分のバスに乗るために、14時35分ごろにバス停に到着。しかし、待てど暮らせどバスが来ない。反対方向へのバスは何度も通過しているのになぜだろう?15時を過ぎても来ない。やがて小雨が降り出した。次に到着予定のバスも来ない。どうしよう、どうしよう、このままずっと待って来なかったら、近くに見えるホテルに飛び込んで何とかしてもらうしかないとも考えていました。ようやく、バスが来たのは15時15分くらいの時でした。ああ、やっと帰れる。行きと同じようにバスはただかと思ったのですが、今度は料金を払うことに。バスのドライバーさんは行きのバスのドライバーさんでした。同じバス、同じドライバーなのになぜ、今度は料金をはらうのだろう?この謎はいまだに解決していません。

再びグーグルで調べてみると、ルエイボン駅からバーミンガム行きの列車が来るまでに1時間30分以上もあることが判明。何もない駅で1時間30分を過ごすよりバスの終点になっているレクサム駅に行った方が良いと思い、ドライバーさんに訊くと駅の周辺には店がたくさんあるという。ということで、レクサムまで行くことにしたが、到着したのはバスのターミナルで鉄道の駅まではかなりの距離があることがわかったので、タクシーで行くことになりました。駅にカフェがあったので電車が来るまで休憩。帰りの列車は運よく座ることができました。

ということで、なんとも大変で不思議な1日観光でした。ホテルにたどり着くころにはかなりくたびれていたので、夕食は10%割引になるので、ホテルのレストランで取ることになりました。ここのレストランは大当たりでした。

サーロインステーキ