英語イディオム語源辞典

「英熟語図鑑」著者の清水建二です。今日は今年5冊目の本の紹介です。タイトルは「英語イディオム語源図鑑」(講談社)です。2年前に発売し大ヒットした「英単語の語源図鑑」(かんき出版)のお陰で、その後、たくさんの大きな出版社からオファーがありましたが、今日の本はその中の1冊です。

実は、今から10カ月ほど前に講談社の編集の方から新刊に向けてお話をいただきました。「英単語の語源図鑑」の「句動詞版」の企画でしたが、あいにくその企画は「英単語の語源図鑑」の第3弾としてすでに執筆が進んでいることを伝えました。それが今月発売を開始した「英熟語図鑑」です。

その後、編集の方から再度、新刊の依頼をいただきました。それは、私が20年以上前に出版し、すでに絶版になっていた「イディオム」の本を再編集して「図鑑」のような形にしたいという内容でした。いわゆる復刻版のような形での出版をイメージしていたので、「これは楽な仕事だ!ラッキー!」と思い、出版を快諾することになりました。

20年前に出版したイディオムの本

編集作業を始めるにあたって、取り上げるイディオムを再考しました。特に担当編集者の知り合いの若いネイティブの意見を参考にしながら使用するイディオムを選び直す作業から始まりましたが、選出に難航しました。その若いネイティブ曰く、「古臭くて意味のわからないものが多い」ということでした。そこで、いろいろ調べてみると、単にその若いネイティブの教養不足によるものも原因しているということも判明し、最大公約数的なものを選び出すことにしました。

例文を作るに際しては、20年前に出版した時は当時私が勤務していた浦和高校でALTをしていたオーストラリア人にお願いして作ったものでしたが、現在は音信不通の状態になっていたので、新たにお願いする人を考えなければなりませんでした。何人か候補がいる中で今回依頼することになったのが、私の教え子の一人で、現在はイギリス人のご主人とともにニュージーランド在住のサヤカ・ワイルドでした。

以上が出版の経緯です。発売が6月18日で、すでに10日が経過しましたが、初速はかなり順調のようで、講談社さんからはすでに別の企画をいただいております。

英語イディオム語源辞典新聞広告

「英熟語図鑑」(かんき出版)著者の清水建二です。先日、お知らせした「英語イディオム語源辞典」(講談社)の売れ行きは順調で、広告が昨日の読売新聞の夕刊1面に掲出されました。さらに、売り上げが伸びることを期待しています。